デグーの病気に関する情報はまだまた少ないのですが、
2011年に発表された文献をみつけたのでご紹介します。
動物病院に来院した300匹のデグーを、2歳以上2歳未満に分けて
どんな病気が多かったかを報告しています。
一番多かったのが歯のトラブルです。
全体で60パーセント、2歳以上では75.8パーセントと非常に高い有病率となっています。牧草中心の食生活で、臼歯の伸びすぎに注意しなければいけません。
次に多いのが皮膚の病気です。
有病率が全体で36パーセント、2歳未満で49パーセントとなっています。
皮膚トラブルのなかでも問題行動による抜毛(自分で抜いてしまう)や同居のデグーとのケンカが多くのを占め、病原体による皮膚疾患は少ないと報告しています。
目の病気、消化器病とつづき、繁殖期疾患が9.3パーセントという結果が目につきました。当院でも難産(胎児がお腹の中で亡くなってしまい娩出されない)で亡くなってしまったケースを経験しております。
お腹が大きくなっても生まれず、食欲不振や活動性の低下がある場合は、様子をみずに一度胎児の生存確認(超音波検査)をすることをお勧めします。
こちらの文献ですが、興味のある方は「Disease in pet dugus」で検索してみてください。
入院中に後ろ足の骨(脛骨)から点滴をしているデグーさんです。
血管の確保が難しい場合このような方法をとることもあります。