今回はフェレットの3大腫瘍(インスリノーマ、リンパ腫、副腎腫瘍)のひとつの副腎腫瘍についてお話しします。
副腎は腎臓の頭側にある内分泌器官(ホルモンを分泌するところ)です。
中~高年齢のフェレットではこの副腎が腫瘍化して
性ステロイドホルモンが過剰に分泌され、さまざまな症状がでます。
わかりやすいのは全身性の脱毛で、痒みを伴う場合もあります。
他にも前立腺に膿がたまったり、筋肉量が低下したりします。
治療は内科療法(過剰なホルモンを抑える月に1回の注射)と、
外科療法(腫瘍化した副腎を摘出する手術)があります。
実際の手術の画像です。
写真中央のピンセットの先端にあるのが大きくなった左の副腎です。
副腎の近くには大きな血管あるので、電気メスや血管クリップを使用して摘出します。