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猫の門脈シャント

2020年4月24日

腸から栄養や毒素を吸収した血液は門脈という血管に吸い上げられ、肝臓に到達し栄養の分解・合成や解毒などの処理がなされます。

この門脈が奇形血管で後大静脈や奇静脈とつながってしまうのが、今回の病気(門脈シャント)です。

栄養が肝臓に十分いかないので、肝臓が発育せず機能が下がったり、解毒されないアンモニアなどが全身の循環に回ってしまい体調不良をきたします。

今回の子も肝性脳症といわれる症状(特に食後に元気がなくぼーっとしてよだれを垂らしている。)で来院しました。

鎮静下エコー検査でシャント血管のおおよそ位置を特定することができました。

治療は単純で奇形血管をしばって止めてしまえばおしまいなのですが、しばったことで門脈の圧力が上がり過ぎてしまうと腸や膵臓が壊死してしまったり、術後に発作が起きたりするので注意が必要です。

今回のケースも仮遮断時に門脈血管が腫れあがり、腸と膵臓がみるみる青紫色に変色したため完全結紮はあきらめて、セロファンバインディングという手法で少しずつ血管を締め付けていくことにしました。

 

幸い無事に手術が終わり、術後の発作もなく、1か月後の血液検査でアンモニアの数字も正常化してくれました。

1か月後の様子です。投薬の必要も食事の制限もなく元気に過ごせています。

この子に手術の機会を与えてくださり、手術費用を負担してくださったブリーダーさんと術後に快く里親になってくださった飼い主さんに感謝いたします。

 

 

 
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