犬猫の吸入治療
2020年11月26日
これからの季節気温が下がり、空気が乾燥するため犬や猫たちも呼吸器疾患が悪化する傾向にあります。
気管虚脱や慢性の気管支炎、鼻炎などは完治することが難しく、継続的な治療が必要になります。
この時超音波ネブライザーによる吸入治療は非常に有用です。
全身性の投薬に比べて、副作用も少なく直接薬剤を病変部(鼻腔や気管、気管支)に届けられるので効果的です。
衣装ケースを利用して霧化した薬剤を吸入させています。
湿度が上るのでフレブルさんやパグさんは熱中症にならないよう注意が必要です(保冷剤を入れて実施することもあります)。
少々高価ですが超音波ネブライザーを購入していただければ、ご自宅で継続的に吸入治療を実施することも可能です。
これが難しいようであれば、動物をお湯をはったお風呂の脱衣所で10分程度過ごさせるのも上部気道疾患の症状改善に効果があると思います。
室内に濡れたタオルを干したり、加湿器を使用したりするのもおすすめです。