3日前から何も食べず時々嘔吐がみられることを主訴に若い猫さんが来院しました。口腔内検査をすると舌の付け根にオレンジ色の糸が引っかかていました。
写真は気管挿管後に撮影したものです。
さらに腹部超音波検査で下のような所見がみられました。
グネグネに波打った消化管の中心にまっすぐ高いエコー(白い)のものがみられます。これらの所見よりひも状異物の閉塞を強く疑い、緊急開腹手術となりました。
糸によってたぐり寄せられてしまった消化管です。
数か所の腸切開により糸を分断して摘出しました。幸い穴が開いてしまった箇所がなく順調に回復してくれました。
猫たちはひも状のものを口にするこが多く、うちの猫もウンチからマスクの紐が出てきたことがあります。ひも状物が長く、どこかに引っかかってしまうと今回のような命に係わることになりますので注意が必要です。