メスのセキセイインコさんは繁殖器に係わる疾患が非常に多くみられます。
卵詰まりが代表的ですが、卵の材料が卵管に蓄積してしまったり(卵管蓄卵材症)
卵巣卵管に腫瘍ができてしまうこともあります。
下の写真の子はお腹が腫れてきたことを主訴に来院し、
超音波検査で卵管の病変が疑われ、卵管摘出の手術を実施しました。
左が術前、右が手術直後の写真です。
以前にも投稿しましたが、手術はリスクが低くありません。
なのでとにかく発情を抑えて飼育し、病気を予防することが最重要です。
発情抑制で有効なのが食餌量の制限です。
たくさんのシードまたはペレットを置きっぱなしにするのではなく、
体重が過多にならない量の食事量を毎日計測して与えるのが理想になります。
少々手間ですが、病気の予防のために必ず守って頂きたい飼育法です。