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コザクラインコの卵詰まり

2021年10月29日

いきんで糞がしづらいことを主訴にメスのコザクラインコさんが来院されました。お腹が張っており超音波検査で卵が確認されました。

3日ほど前から症状があったそうなので、用手にて圧迫排卵を試みましたが卵が出てきません。カルシウムを注射し保温をして、排卵するかどうか一晩自宅で見ていただくことにしました。

一晩経過しても排卵はなく、再度圧迫処置をしても卵は出てきません。

このため飼い主様と相談し、全身麻酔下で卵管を切開して卵を取り出し、同時に卵管を摘出することにしました。

術前の様子です。

卵管に卵が張り付いていたため、まず卵殻に穴をあけ中身を吸引し割った殻を少しずつ取り出しました。その後できる限り卵管を摘出しました。

摘出した卵管と卵です。

術後の経過は良好で2日後に退院し、元気食欲、排便も正常にもどってくれました。

雌のインコさんは発情に伴う卵巣、卵管の疾患が多いので、できる限り発情を抑えて飼育すると良いです。

今回ような外科手術は死亡のリスクが決して低くないため、予防が非常に大切です。

発情抑制には光制限(明るい時間を8~10時間にする)などがありますが、一番効果的なのが食餌の制限といわれていますので、体重が維持できるギリギリの量の給餌を与えるようにしましょう。

 

 

知立地域ねこの会 保護猫譲渡会

2021年10月6日

10月17日(日)に譲渡会が開催されます。

よろしくお願いします。

ウサギの子宮腺癌②

2021年10月6日

6歳のウサギさんが血尿を主訴に来院されました。

前にもお話した通り、ウサギの子宮疾患の発生率は非常に高く

5歳以上で80%という報告もあります。

一般的な身体検査の後、膀胱と子宮の状態を超音波及びレントゲン検査で確認ました。

超音波検査所見です。子宮に大きな腫瘤(黒い部分)が確認されました。

レントゲンでも同様に石灰沈着を伴う腫瘤が確認されました。(赤丸)

これらの所見から子宮腺癌が強く疑われます。

明らかな肺転移所見がないので、卵巣子宮の外科的切除を実施しました。

摘出した子宮です。

術後は3か月をを目安に転移がないかをチェックしていきます。

血尿が出た場合は、一度おさまってもはやめに動物病院を受診されてください。

知立地域ねこの会 保護猫譲渡会

2021年8月30日

知立地域ねこの会主催の保護猫譲渡会が開催されます。

よろしくおねがいします。

ヘラクレスオオツノカブトムシ

2021年8月28日

昨年から飼育しているヘラクレスカブトが蛹になりました。

インターネット調べて、園芸用のオアシスというもので人口蛹室をつくりました。とにかく無事に羽化して欲しいです。

里親募集

2021年7月31日

シンガプーラ、2020年10月27日生まれ、オス

里親さん募集中です。

詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

セキセイインコの金属中毒

2021年7月28日

セキセイインコさんが急性の嘔吐、食欲不振、元気消失で来院しました。

検便、そのう検査で異常がなく、吐き気が非常に強いのでレントゲン撮影を実施しました。

胃の中にひときわ白く映っているもの(赤矢印)があります。

血液中の金属濃度を測定するのは困難なため、症状とレントゲン所見を合わせて金属中毒と診断し、治療を開始しました。

金属中毒の治療は支持療法(補液、強制給餌)と金属キレート剤の注射及び内服になり、基本的に入院が必要です。

放鳥している時間が長いと、目の届かないところで金属を摂取してしまうこともあるので、しっかりみてあげられるときのみケージから出してあげるようにしてください。

里親募集

2021年7月16日

シャルトリュー、メス、4歳、避妊手術済

ブリーダーさんの繁殖から引退で、新しい飼い主さんを募集しております。

詳しくはスタッフまでお問合せください。

里親さんがみつかりました。ありがとうございました。

ウサギの子宮腺癌

2021年6月16日

以前に1度ブログ投稿しましたが、メスのウサギには子宮疾患が非常に多くみられます。

今回のウサギさんはエコーによる子宮の定期健診で、病変が明らかになり手術をすることになりました。

摘出した卵巣と子宮です。定期的な爪切りと一緒にエコー検査を受けていただいていたので、早期発見、早期治療をすることができました。

手術は基本的に日帰りです。

子宮腺癌の予防は基本的に若い年齢での不妊手術になりますが、麻酔のリスクを考慮し3~6か月に1回のエコーによる定期健診も良いと考えています。

犬の膵炎

2021年6月4日

13歳のダックスフンドさんが急性の嘔吐、食欲不振、元気消失で来院しました。

一般的な身体検査後、血液検査を実施すると膵炎を示唆するvリパーゼとCRP(炎症性蛋白)が顕著に上昇していました。

膵炎は症状(嘔吐、下痢、食欲不振、腹部痛など)や血液検査、画像診断(レントゲンん、超音波、CT)から総合的に判断して診断していきます。

右の膵臓は上の図のように胃と横行結腸の間にあるので、ここに超音波のプローブをあてていきます。

実際のエコー画像です。黒っぽく腫大した膵臓と鹸化した周囲の脂肪が白く描出されています。これにより膵炎と診断しました。

血液検査(vリパーゼ、spec cPL やCRP)の数字は膵炎以外の病気でも上昇することがあるので、診断において画像診断は非常に重要です。

膵炎の治療は対症療法が中心になります。

点滴で体を水和し制吐剤で吐き気を止めながら、低脂肪職の給餌を試みます。

また写真で示すような薬を使って炎症を抑えていきます。

炎症が進行すると死に至ることもある怖い病気ですので、嘔吐や食欲不振があるときは早めの受診をお願いします。

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