お知らせ

猫の門脈シャントと術後発作②

門脈シャントの術後発作の原因は不明ですが、術前術後で血流の変化がなければ起こらなかったはずです。私が手術でセロファン設置の際の締め込みが強く、血流変化が起きてしまったのだと思います。

退院後、飼い主さんは流動食をこまめに与え、脱水改善のため門脈シャントの診断をしてくださった病院に点滴通院し、関節の拘縮を防ぐためにストレッチを毎日続けてくださいました。同居の兄弟猫さんもそれを支えるように見守ってくれました。

  

数日後、間欠的な小さな発作はあるものの、首を持ち上げられるようになりました。

最初は後ろ足は立たないものの、前足で進めるようになり

その数日後には後ろ足でふらつきもつれながらも立てるようになり、小さな発作も少しずつおさまっていきました。

東洋医学に精通した動物病院で針とお灸の治療もしています。

写真は自宅でお灸をしている様子です。

今では視覚がないものの、自由に歩き回れるまで回復しています。

体の毛づくろいなど猫らしいしぐさも見せてくれるようになりました。

回復の見込みが低いと判断した私の見立てが間違っていたのもあると思いますが、ここまでの回復はご家族の方の手厚い看護とあきらめない気持ちがなければなしえなかったことです。

2021年2月22日で術後5週間になりますが、現在も治療、リハビリは継続中です。歩き回るようになった分目が離せなくなったり、トイレがうまくいかなかったり大変なこともたくさんありますが、いつも一生懸命愛情をもって看護してくださっているご家族の方々に感謝しかありません。

 

 


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