お知らせ

ハリネズミの消化管型リンパ腫

リンパ腫はハリネズミで比較的よく遭遇する疾患で、リンパ節や血液などに存在するリンパ球が腫瘍化して過剰増殖する病気です。

症状は発生する場所によってさまざまで、体表のリンパ節が大きなることもあれば、今回のようにお腹の中のリンパ節が大きくなり、下痢や食欲不振の症状を呈することもあります。

超音波検査の所見です。脾臓の尾側に腫瘤(しこり)ができています。

血管の周りのリンパ節もかなり大きく腫大しています。

リンパ腫は完治することが難しく治療は、抗癌剤の投与、ステロイド剤の投与、支持療法として胃腸薬や抗生物質などの投与に限られます。

下痢や嘔吐が続き脱水症状になってしまうことも多く、写真の子は点滴、投薬のために静脈確保をおこなったところです。

ハリネズミさんに限らずですが、何か気になる症状がある場合は様子をみないで早めに受診されてください。

 


ページトップ