冬の新作ニット帽
2021年11月13日
猫のいちごちゃんに新作のニット帽(ハットタイプ)ができたと
飼い主さんから写真が届きましたので、
許可を得て以前の作品とともに掲載しまーす。
できがよすぎます。
個人的にはヒマワリが一番好きです。
コザクラインコの卵詰まり
2021年10月29日
いきんで糞がしづらいことを主訴にメスのコザクラインコさんが来院されました。お腹が張っており超音波検査で卵が確認されました。
3日ほど前から症状があったそうなので、用手にて圧迫排卵を試みましたが卵が出てきません。カルシウムの注射をうち保温をして排卵するかを一晩自宅で見ていただくことにしました。
1晩経過しても排卵はなく、再度圧迫しましたがうまくいきません。
このため飼い主様と相談し、全身麻酔下で卵管を切開して卵を取り出し、同時に卵管を切除することにしました。
術前の様子です。
卵管に卵が張り付いていたため、まず卵殻に穴をあけ中身を吸引し割った殻を少しずつ摘出しました。その後できる限り卵管を摘出しました。
摘出した卵管と卵です。
術後の経過は良好で2日後には退院し、元気食欲、排便も正常にもどってくれました。
雌のインコさんは発情に伴う卵巣、卵管の疾患が多いので、できる限り発情を抑えて飼育すると良いと考えています。
今回ような外科手術は死亡のリスクが決して低くないため、予防が非常に大切です。
発情抑制には光制限(明るい時間を8~10時間にする)などがありますが、一番効果的なのが食餌の制限といわれていますので、体重が維持できるギリギリの量の給餌を与えるようにするようにしましょう。
ウサギの子宮腺癌②
2021年10月6日
6歳のウサギさんが血尿を主訴に来院されました。
前にもお話した通り、ウサギの子宮疾患の発生率は非常に高く
5歳以上で80%という報告もあります。
一般的な身体検査の後、膀胱と子宮の状態を超音波及びレントゲン検査で確認ました。
超音波検査所見です。子宮に大きな腫瘤(黒い部分)が確認されました。
レントゲンでも同様に石灰沈着を伴う腫瘤が確認されました。(赤丸)
これらの所見から子宮腺癌が強く疑われます。
明らかな肺転移所見がないので、卵巣子宮の外科的切除を実施しました。
摘出した子宮です。
術後は3か月をを目安に転移がないかをチェックしていきます。
血尿が出た場合は、一度おさまってもはやめに動物病院を受診されてください。
ヘラクレスオオツノカブトムシ
2021年8月28日
昨年から飼育しているヘラクレスカブトが蛹になりました。
インターネット調べて、園芸用のオアシスというもので人口蛹室をつくりました。とにかく無事に羽化して欲しいです。
セキセイインコの金属中毒
2021年7月28日
セキセイインコさんが急性の嘔吐、食欲不振、元気消失で来院しました。
検便、そのう検査で異常がなく、吐き気が非常に強いのでレントゲン撮影を実施しました。
胃の中にひときわ白く映っているもの(赤矢印)があります。
血液中の金属濃度を測定するのは困難なため、症状とレントゲン所見を合わせて金属中毒と診断し、治療を開始しました。
金属中毒の治療は支持療法(補液、強制給餌)と金属キレート剤の注射及び内服になり、基本的に入院が必要です。
放鳥している時間が長いと、目の届かないところで金属を摂取してしまうこともあるので、しっかりみてあげられるときのみケージから出してあげるようにしてください。