ヘラクレスオオツノカブトムシ
2021年8月28日
昨年から飼育しているヘラクレスカブトが蛹になりました。
インターネット調べて、園芸用のオアシスというもので人口蛹室をつくりました。とにかく無事に羽化して欲しいです。
セキセイインコの金属中毒
2021年7月28日
セキセイインコさんが急性の嘔吐、食欲不振、元気消失で来院しました。
検便、そのう検査で異常がなく、吐き気が非常に強いのでレントゲン撮影を実施しました。
胃の中にひときわ白く映っているもの(赤矢印)があります。
血液中の金属濃度を測定するのは困難なため、症状とレントゲン所見を合わせて金属中毒と診断し、治療を開始しました。
金属中毒の治療は支持療法(補液、強制給餌)と金属キレート剤の注射及び内服になり、基本的に入院が必要です。
放鳥している時間が長いと、目の届かないところで金属を摂取してしまうこともあるので、しっかりみてあげられるときのみケージから出してあげるようにしてください。
里親募集
2021年7月16日
シャルトリュー、メス、4歳、避妊手術済
ブリーダーさんの繁殖から引退で、新しい飼い主さんを募集しております。
詳しくはスタッフまでお問合せください。
里親さんがみつかりました。ありがとうございました。
ウサギの子宮腺癌
2021年6月16日
以前に1度ブログ投稿しましたが、メスのウサギには子宮疾患が非常に多くみられます。
今回のウサギさんはエコーによる子宮の定期健診で、病変が明らかになり手術をすることになりました。
摘出した卵巣と子宮です。定期的な爪切りと一緒にエコー検査を受けていただいていたので、早期発見、早期治療をすることができました。
手術は基本的に日帰りです。
子宮腺癌の予防は基本的に若い年齢での不妊手術になりますが、麻酔のリスクを考慮し3~6か月に1回のエコーによる定期健診も良いと考えています。
犬の膵炎
2021年6月4日
13歳のダックスフンドさんが急性の嘔吐、食欲不振、元気消失で来院しました。
一般的な身体検査後、血液検査を実施すると膵炎を示唆するvリパーゼとCRP(炎症性蛋白)が顕著に上昇していました。
膵炎は症状(嘔吐、下痢、食欲不振、腹部痛など)や血液検査、画像診断(レントゲンん、超音波、CT)から総合的に判断して診断していきます。
右の膵臓は上の図のように胃と横行結腸の間にあるので、ここに超音波のプローブをあてていきます。
実際のエコー画像です。黒っぽく腫大した膵臓と鹸化した周囲の脂肪が白く描出されています。これにより膵炎と診断しました。
血液検査(vリパーゼ、spec cPL やCRP)の数字は膵炎以外の病気でも上昇することがあるので、診断において画像診断は非常に重要です。
膵炎の治療は対症療法が中心になります。
点滴で体を水和し制吐剤で吐き気を止めながら、低脂肪職の給餌を試みます。
また写真で示すような薬を使って炎症を抑えていきます。
炎症が進行すると死に至ることもある怖い病気ですので、嘔吐や食欲不振があるときは早めの受診をお願いします。
犬の歯髄炎と根尖膿瘍
2021年4月22日
眼の下の皮膚病変(かさぶた)を主訴にポメラニアンさんが来院されました。
眼の下の部分にかさぶたや排膿がある場合、根尖膿瘍を考慮して必ず歯をチェックしなければいけません。
根尖膿瘍とは歯の根っこ部分にまで感染がおよび、膿がたまる状態です。
治療は基本的に感染してしまった歯を抜き、抗生物質を内服します。
レントゲンでは赤矢印の部分に歯槽骨の吸収がみられました。
歯石を除去すると歯髄につながる穴がみつかりました。
おそらく歯の破折によるエナメル質の欠損部から歯髄に感染したと考えられます。
第4前臼歯は根が3本あるので分割して抜歯をします。
感染により歯根がいびつに変形し変色しています。
抜歯をして洗浄し、歯肉を縫合して終了です。
眼の下の皮膚病変がなかなか治らないときは、歯の病気の可能性もありますので、早めに動物病院を受診してください。
デグーの臼歯過長
2021年4月11日
以前デグーの疾患についての論文に触れましたが、中高齢のデグーで一番多い来院理由が歯のトラブルです。
症状としては食欲不振(特に柔らかいものを好む)、流涎、口の中の違和感(歯ぎしりや口をモゴモゴする)などがみられます。
レントゲン検査も診断に有用です。
専門書(Dentistry in Rabbits and Rodents)から抜粋した正常なデグーのレントゲンです。
当院で撮影したレントゲンです。
赤丸の部分の歯がトゲのように伸びています。
赤丸の部分に過伸がみられ、青丸(歯の根)の部分にも異常がみられます。
基本的に下顎の歯は内側(舌側に)に、上顎の歯は外側(頬側)にトゲを作るように過長し、痛みを生じます。
治療は全身麻酔下で歯の伸びた部分を切削し、ぐらついているものは抜歯します。
赤丸ところの歯が過長しており、青丸の部分の舌は壊死してしまっています。
左下の臼歯を削り終わったところです。
一度こういった状態になると定期的に全身麻酔をかけて過長歯を削らなければいけないことが多いので、牧草主食の食餌で臼歯の摩耗をうながし予防をしなければいけません。
幹細胞治療について
2021年4月9日
動物再生医療技術研究組合に登録が完了し、当院でも他家幹細胞治療を受けていただくことが可能になりました。
まだまだ治療効果は未知数な部分もありますが、難治性の病気における治療の選択肢が増えることはよいこだと考えています。現在以下の疾患が対象となっています。
詳しくはお問い合わせください。
アメリカンブリ犬の避妊手術
2021年3月23日
アメリカンブリさんが避妊手術で来院されました。
体重32キロでものすごい迫力ですが、とても穏やかで繊細な子でした。
犬舎が手狭なので待合でお迎えを待つことにしました。
大型犬の来院はめったにないですし、アメリカンブリさんは開院以来はじめてなのでテンションがあがってしまいました。
手術が無事に終わって良かったです。